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師走。 師匠、転びますよ!
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考えれば考える程悲しくなってくる。
幸せな話が書きたい。


夏バテが本格化してるに違いない。
飯食うのめんどい。
腹減ったなって思ってるうちに、もういいやって諦める。
試合終了しっぱなし。せんせいごめんなさい(え

もう寝ようかな。薬で落としちゃおう。
怠い。



ついでに昔書いた携帯擬人化投下なり。
春之丞とピピとく…、工藤…?
ただ背黄青鸚哥なピピが書きたかっただけです。

因みにピピのスペック(笑)

《ピピ》
背黄青鸚哥。右の風切り羽を一本怪我して冷泉院邸に迷い込んだところを、春之丞に保護された。結局、風切り羽は再生せず春之丞のもとにいる。
その為、あまり遠くへは飛べない。
昼間は屋敷内を自由に飛んだりしているが、夜になると自ら鳥篭に入る。
名を呼ばれれば寄ってくる、肩乗り鸚哥。覚えている言葉は二つ。『ピピ』『春サン』のみ。
若い衆が春之丞を春さんと呼ぶのを聞いて覚えた。

青が綺麗な鳥さんです。


大きな溜息ひとつ。
春之丞はうんざりとしていた。
どうしてもと言われ仕方なく実家に帰ってみれば、案の定挨拶だなんだと引っ張りまわされ。腰を下ろせたと思えば、身内になんやかんやと相手をさせられる。
まだ一週間経っていないというのに、もう一ヶ月が経過したような気さえしてきた。
「………帰りたい。」
呟いて、目の前に広がる庭を見やる。木々が、揺れた。


不意に、何かが視界に入ってくる。
低いところを不安定に飛んで、ぽとりと春之丞の前に落ちてきたそれは。
「…鸚哥。」
呟き庭へ降りると、痛々しげに震える鸚哥の元へと寄った。
掌で掬い上げても抵抗はしない。細心の注意を払って、弱った鸚哥の傷を診る

「……風切り羽が、」
何かにやられたのか、風切り羽が折れてしまっていた。これでは高く飛べまい。
春之丞は鸚哥を手にしたままに屋敷へと戻る。目指すは自室。
ピ、…ピ。
手の中の鸚哥が、弱弱しく鳴いた。



春サン、春サン。
呼ばれ、手にしていた本から顔を上げる。春之丞の座るソファの隣に、ちょこんと乗る鸚哥が声の主だ。
「………ん、何だ。」
手を差し出せば、小さな脚で登る、肩の上まで。
ピピ、ピピ、春サン。
あの後、きちんと手当てをされた鸚哥の傷は塞がったのだが、折れた風切り羽は治る訳がなく。
高く飛ぶことの出来なくなった鸚哥は、何故か春之丞のもとに居付いたのだった。

「すっかり春さんの鳥ですねェ。」
長ったらしい廊下を向うからやってきた長身が、春之丞に笑いかけた。飛鳥ではなく、彼よりも肩幅のある筋肉質の男だ。
…………く、
「……、工藤。」
「倉田です。一体、何度間違ってくれるんですか。」
でかい男が肩を落としても可愛くもない。春之丞は、ああ、と何でもないような声を返した。
それにしても。春之丞の反応はいつものことなので、倉田は勝手に続ける。
「賢い鸚哥ですよねェ。『春サン』と『ピピ』しか覚える気はないみたいですけど。」
倉田の言う通りだった。
昼間は屋敷内をふらつき、夜になると自ら鳥篭へ戻る。
他にも自分の名も解っているらしく呼べば来たり、と頭の良さを見せてくれた。

賢いから手元に置いている訳ではないが。
賢さは荷物にならんと春之丞は小さく呟いた。


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