師走。
師匠、転びますよ!
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重役出勤の藤堂です、わんばんこー。
因みにタイトルにはなんの意味もないです。多分。きっと。もしかしたら。
あ、そう言えば。
探し物をしていたら、ある書き込みに去年の日付で 「玖」って人名には使えないんですね。と。
待てェエ!!それはない、絶対ない。
だって、俺、書き込みのかなり前に生まれた奴で、その字使っているの知ってるぜっ?
あれ、俺の生きている世界と違うとこの人か?それとも情報おっそろしく古いのか?
あーーー、吃驚した。心臓が口から飛び出るかと思ったぜ(え)
満月殿。
あっ、有難う御座います!
遅くなったので取り敢えずこちらに。明日、お礼に参りまする!
ああ、まずい。素敵過ぎるっ……!!
菜戸殿。
クロ殿の退院おめでとう御座います。
って、今日やっとのことでシキ殿とのネタ出来たんですがっ。
ほんっと俺タイミング悪いな(笑)
申し訳ないです。けど晒しますっ。
残念ながら、春之丞の声は彼には聞こえていないらしい。
視線は彼自身の手元に落ちたまま。
何かの確認作業でもしているのか、頷く度に薄茶の髪が揺れる。
椅子を引き、前の席に腰を降ろしてみた。が、やはり気付かれない。
……駄目か。
集中しているところを邪魔するのも気が引けて、春之丞は読み掛けの文庫を開いた。
暫くして。
彼の呼吸のリズムが変わり、ふぅ、と小さく息が吐かれた。
それを感じて、春之丞は頭を上げる。
同じように薄茶が上がって、初めて顔が見えた。
「だ、れ…!?」
眼が合うと、彼はそう呟いて固まってしまった。
まさかそこまで驚くとは思わず、さてどうしたものかと春之丞はいつもの無表情で考え始めた。
しかし、彼は頭の回転が速いらしい。現実に戻ってくると、春之丞を真っ直ぐ見てくる。
一体なんだ、と観察する彼に、春之丞は文庫に淡い色の栞を挟みながら口を開いた。
「…冷泉院、春之丞。クロの、代理だろう」
先程の質問の答えと確認。すると、彼はこくりと頷く。
……届けもの。
足元に置いていた紙袋を差し出した。中には数本の酒瓶とジュース瓶。
「これ、…?」
尋ねる声と表情は緊張している。春之丞は頬杖をついて答えた。
「飛鳥…、…それの贈り主が、クロの見舞と、お前達に。だそうだ」
僅かな沈黙。居心地は良くない。
「あの」
目の前の彼の声が、空気を伝う。つい逸らしていた視線を、春之丞は彼に戻した。
「あの。オレは山吹シキ。ここに、代理で来てて」
音量は小さくなって、けれどしっかり通る声が春之丞に届いた。
逸らされない、けれど複雑な感情の絡んだ眼。春之丞はそれに見覚えがあった。
…あー……。
人見知り。頭に浮かんだ単語に、春之丞は何と無く納得した。
「慣れ、そうか?」
問うてみた。すると、彼は先程よりも驚いた表情を見せる。
「…まあ、それなりに」
淡く淡く苦笑する彼に、春之丞は珍しい行動に出た。
頬杖をついていない方、右手を伸ばして彼の頭に乗せる。撫でるというよりはぽんぽん、と小さな子供をあやすような手に、彼はきょとんとして見る。
特に何の感情も乗っていない視線を返した。
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