師走。
師匠、転びますよ!
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いつの間にか寝てたよ、俺。
勿論、微妙な場所で微妙な体勢で。
そんな昨日はホワイトディでしたね。
僕もちゃんとお返ししてきました、れいふぁん殿に。
3倍返しとはいきません…、というかつまらないものでしたが。
そして。
驚かされました。眼ン玉落としましたよ(笑)
出来れば今日中に貼ります。
有難う御座います…!
てな訳で、ホワイトディネタいきます。
菜戸殿、シキ君お借りしてます(笑)
この前の続きにしようとしたら、何故かこうなった…。
何でだ?(苦笑)
使い込まれた箒を慣れた手つきで操る。
店の掃除をかって出た春之丞は、黙々と作業をしていた。
やり始めると止まらない、意外と凝り性である。
カウンター内のドアから飛鳥が入って来ようと見向きもしなかった。
「雪消」
柔らかな声音に呼ばれ、漸く億劫そうに顔を上げた。
何だ、と視線だけ送る。
「届けもの」
片手で差し出されたシンプルな包みを受け取る。
贈り主は、山吹シキ。
「……あ」
「シキ君、て、代理屋のだよね」
問うてきた飛鳥に一つ頷いて、オフホワイトの包装紙に山吹色の細いリボンの趣味の良い包みを開く。
中から出てきたのは、クッキーの詰め合わせと小さなメッセージカード。
“チョコレート、ありがとう。”
読みやすい字で書かれた言葉は、彼らしく、一言。
それを受け止めて、春之丞はぽつと呟いた。
「………律義、だな」
いつの間にか開けたクッキーの入れ物から、摘みあげる。
優しい味のソフトクッキーは、春之丞の口許を緩ませた。
くつ、と笑って、飛鳥が春之丞を見る。
「……何だ」
「いや。まさか雪消が彼にチョコレートをおくっていたなんて」
飛鳥の言葉は、春之丞の表情を難しくさせた。
小さな答えは、喉に引っ掛かりながら出てくる。
「…別に。強いて言えば、ピピに似ていたから、…だな」
愛鳥に似ていたから、な。
確かに似てはいたかも知れないが。
本当にそれだけかな、という思いを、飛鳥は綺麗に飲み込んだ。
―――
あれ?遠距離れん…あれ?
というか。一瞬、春之丞に、飛鳥に向かって
「……何だ、妬いてるのか」
って言わせてみようかと思ったのは秘密です(笑)
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